風 is a Doll?感想


Sexy Zoneのファンで、風磨担じゃない人の感想です。
その空間を共有して感じたことを書きます。


コンサートを通して痛感したことは、この人は、真ん中に立ちたい人なんだなあということでした。それと同時に、真ん中が似合う人だと思いました。
Sexy Zoneには、センターがいます。風磨くんがセンターに立つことは、あまりありません。端で、よく、独特のアレンジをくわえたダンスをしています。
しかし、彼のやりたい曲で、彼の好きなダンスで、彼が真ん中に立つと、本当にかっこよかったんです。Jr.に負けることなく完全に自分の引き立て役として従えていて、こんなにセンターのポジションをほしいままにする菊池風磨、かっこいい…!って思いました。この人は、これがしたくてこの仕事をしているのかもしれないとまで思いました。そう思ったら、センターが自分ではなく、この先ずっと続けてもセンターになれることはないと思われるSexy Zoneで、端に立ち続けているこの人は、本当はすごくSexy Zoneを大事にしているんだ、ということに思い当たりました。

そんなのわかりきったことって言われるかもしれませんね。だけどわたしは、5人で曲を披露するときに個性的なダンスをしたり、Sexy Zoneのパブリックイメージに反抗するかのような髪色にしたり、慶應大学に進学したり、ソロコンサートをやることになっていつになく気合いが入っている様子だったり…挙げ始めたら正直尽きないのですが、風磨くんは自分のやりたいようにやりたいだけなのかもしれないと思うことが多いのです。いつか、俺は俺のやり方で、とか言って消えちゃうんじゃないか、そんな風に感じてしまうんです。
だけど、それはきっと違っていました。風磨くんは、すごくSexy Zoneを大事に思っています。だからこそ、その中で個性を出すにはどうしたらいいか、グループに貢献するために自分にできることはなにか、全部それを考えてしたことで、でもなかなか上手くいかなくて、もがいているだと気づきました。
風磨くんの言ってることって、わたしにはよくわからないことが多くて、また、ファンが喜びそうなことをあえて言うところが、本心じゃないみたいで好きじゃなかったりするので、わたしは真に受けることができません。だけど今回、彼は本当は、言葉なんかより行動で示してくれているんだ、とわかりました。だからこれからは、風磨くんの言うことなすことを、少し噛み砕いて、彼にそう言わせた要因、彼をそうさせた動機を考えてみたいと思いました。



そしてもうひとつ、感じたことは、風磨くんのファンの方たちは風磨くんのことか大好きだということです。もっと言っちゃうと、どこか宗教ぽくて、排他的なんですよね。風磨くんに似てるのですかね。
だから、バックにつけるJr.に、普段から仲良くしている人たちを選んだのは大正解だと思いました。
わたしからすると、風磨くんは、わかる人にだけわかってもらえればいい、俺のことを嫌いな人は嫌いなままでいい、と考えているように感じてしまいます。
今回のコンサートのMCでも、Sexy Zoneのファンの人たちの話になり、笑い話として風磨くん以外のファンの人たちをネタにしていました。風磨くんのファンの人たちはそれを、笑っていました。わたしには、同じグループの自分以外のメンバーが好きな人たちを、冗談だとしても馬鹿にする風磨くんの精神が理解できませんし、一緒になって笑う風磨くんのファンの方たちの気持ちも理解できませんでした。風磨くんに共感できるようになるにはわたしにはまだまだ時間が必要みたいです…
だけど、あれですよね、きっと風磨くんは自分のソロコンサートで、自分が大好きな人たちに囲まれて、すごく自由にやれていてリラックスして、ここでなら言ってもいいかな、と思ったのだと思います。だったら、本当に色々な我慢をしながらSexy Zoneやってるんだなあ、その我慢をしてでも守りたいんだなあと、思うことにしました。はい。

風磨くんのファンの方は、知らない曲でもおおいに盛り上がっていて、風磨くんの好きな曲調にもノって、菊池風磨はどこまでもアイドルなんだなあと思いました。「わかる人にだけわかればいい」という精神は、みんなに好かれるものであるはずのアイドルとは真逆のように感じますが、この状況、とてつもなくアイドルであるとしか言いようがない…菊池風磨つよい…と、わたしは圧倒されました。




以上、2点に絞って書かせていただきましたが、他にも、コントがおもしろかったし嵐の曲がいっぱいで嵐から入ったわたしとしてはすごく盛り上がれたし、『20 -Tw/Nty- 』には感動したし、という感じで、終わったときすごく満たされたというか、充足感のあるライブでした。楽しかったです。




というわけで、Sexy Zoneのうちの3人がそれぞれソロコンサートに挑戦する2015年の夏、一発目の風磨くんは、評判もよくて大成功だったと思います。2人への期待も高まりますね!
どうかこの夏を、グループとしてのSexy Zoneのこれからにつながる夏にしてください。